農場主紹介

川端 学(Gaku Kawabata)

  • 神奈川県横須賀市出身
  • 1980年10月生まれ
  • 国立東京水産大学 資源育成学科卒業
  • 東京海洋大学 海洋生命科学専攻 博士前期課程修了
  • 2007年大手食品会社へ入社
  • 札幌支店に転勤になり業務用加工食品の営業を担当
  • 2013年退社し当麻町へ移住、新規就農


大学時代にヒッチハイク、バイク旅行をした事により旅に目覚める


1年間休学しカナダへワーキングホリデー、アメリカ・インド・ネパール・南米等、約10か国を訪問


銀座の寿司店でアルバイト時に調理師免許を取得

【のんの】の意味

(ノンノ)とはアイヌ語で花を意味します


北海道の先住民であるアイヌ民族へのリスペクトと、

除草剤を一切使用せず、野草の花が咲き乱れる畑にしたくてこの名前にしました

この畑に来た当初は以前撒かれていた除草剤の影響でコケしか生えていませんでした

除草剤を止めたところ一年目でスギナ、二年目でタンポポ、三年目でクローバーなど
年を追う毎に様々な種類の野草が増えていきました

(抜かない・なるべく刈らない)を心掛けたところ
作物の益虫であるテントウムシやクモ、カエルなどがすごい勢いで増えてきました

野草たちのおかげで自然のバランスが整っていくのを日々実感しています

おいしさのひみつ

北緯43度49分に位置する当麻町


日本の中でも比較的北に位置するために夏の日中時間が長く、冬は短いです


大雪山の麓に位置する上川盆地は昼夜の温度差が大きく

作物達は昼間の高い温度と長い日照時間で活発に光合成を行い、

夜間の涼しい温度でゆっくり休む事により体内に糖分を蓄えます。

ウエンベツ

のんの畑は宇園別という地区にあり、石狩川沿いにあります

宇園別はウエンベツと読みますが、北海道の地名によくあるようにアイヌ語が語源になっています

アイヌ語には自然の中で生きて行くために様々な表現があります

「川」には「ベツ」と「ナイ」の2種類があり、「ベツ」は水かさが増すとすぐに溢れる危険な川、「ナイ」は岸がしっかりしていて洪水に強い川を現しているそうです

ウェンwenは「悪い」

ウエンベツは「悪い川」
「暴れる川」「飲水に適していない川」などの意味があるそうです

宇園別地区は当麻でも美味しい野菜が採れると言われているのになんで「悪い川」なんだろう?

と不思議に思っていましたが、洪水がすぐに起きると言うことは元々氾濫原で石狩川が蛇行していたということです

実際、畑の土を掘ってみるとすぐに砂や石がゴロゴロと出て来ます

おかげで非常に水捌けが良く、ハウスのなかでも湿気らないので作物が育てやすいです

また、ここの井戸水は五右衛門風呂に入れるとはじめは透明なのにいつのまにか濁ってくるほど金気が有りますが、鉄分やミネラルが豊富であるということ
飲むのには適してないけど、作物には良い影響を与えてくれています

地名や地層からこの土地の歴史を紐解く事で作物を育てるヒントに出来るんじゃないかな?と思っています

それに、想像するとなんかワクワクします☺︎